2024.11.01

大阪電気通信大学様

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大阪電気通信大学では社会のニーズを見据えながら、教育研究を絶えず見直し、発展させながら、主体的な学びを支援し、高等教育機関としての社会的使命に応えて変化し続け、社会の変化に対応できる人材を輩出する大学をめざしている

「人と計算機の間に立つものすべての改善」がテーマ

【お話を伺った先生方】
総合情報学部デジタルゲーム学科  魚井宏高教授
総合情報学部デジタルゲーム学科  沼田哲史准教授
法人本部広報部広報課 東尚子課長

魚井先生の研究されている分野について教えていただけますでしょうか?

(魚井宏高教授)
「人と計算機の間に立つものすべての改善」をテーマに、様々な研究・制作に取り組んでいます。特に、日本固有の文化に基づいたヒューマンインタフェースや、エンターテインメントシステムに関する提案を積極的に展開しています。楽器や漢字を用いたインタラクション、2次元チャットシステム、ガジェットといわれるさまざまな電子的なおもちゃの開発や利用をはじめ、デジタルホラーハウスなどの学外での展示活動も行っています。
その他、発想力を活かしたエンタテインメントゲーム開発にも取り組んでいますが、こちらはプログラミングの知識に加え、異なるガジェットの組み合わせや着眼点の良さなど、いかに面白いアイディアを出せるかが問われます。発想力を鍛えることが欠かせないのではないでしょうか。一方で、使い勝手を研究する内容ゆえ、製品を作っているメーカーの人々を上回る発想をしなくてはいけない場面があります。そのような発想が求められる点に研究の難しさがあるように思います。

最近の学生の研究で面白かった内容はありますか?

面白いコントローラーを作ることができないかというのも研究の一つなのですが、ゲームコントローラーで操作する場合と、トラックパッドを用いたコントローラーを作った上で操作をした場合、同じ操作をするのにどちらが便利なのか?という比較をした学生がいました。この研究内容は面白いと感じ、優れている内容だと思いました。

Apple製品について

2003年にデジタルゲーム学科を創設してからMacを使用

魚井先生とApple製品の出会いはいつ頃でしょうか?

出会いは1985年に遡ります。当時所属していたのとは別の研究室でLisaを導入しているところがあったのでチラチラと見る機会がありました。その後実際に製品をじっくり触れる機会があり、実際に製品が欲しくなったのでMacintosh Plusの漢字talkを購入しました。購入してから論文自体をMacintosh Plusを使って書くようになったのですが、文字以上にMacDrawというグラフィックソフトウェアで図を描くことがかなり楽になりました。

魚井先生とApple製品の出会いは教育活動に Apple製品を使用し始めたのはいつ頃でしょうか?

Macを使用し、教育活動をするようになったのは2003年にデジタルゲーム学科を開設してからになります。それまでは絶対にMacを使わなくてはならないという決まりがあったわけでありませんでした。ちなみに、当時Macを使いたいと言ってくれた学生が今、大阪電気通大学で教員をしてくれています。2-3年かけて導入への準備を進めていきましたが、キッティングによって使用するソフトウェアを準備するだけではなく、導入教育を行うことで実際使用する学生が使い方を学べるよう環境を整えていきました。

教育活動でMacを使用して良かった点は何かありますでしょうか?またMacを使用することにハードルを感じる学生はいなかったのでしょうか?

Macを使用していない他の学科と比べている訳ではないので正確なところはわかりません。一方でMacユーザーの教員が多い学科であったため、学生が操作で困った際に教員がサポートしやすかったことが一番のメリットであったように感じます。教員自身が操作に慣れていたこともあり、教育活動に支障が出ることはなかったように思います。学生自身初めて触れるコンピュータがMacということもあり、使用に対して抵抗を感じる人はあまりいなかったのではないでしょうか。

授業での活用の様子を教えていただけますでしょうか?

Macは4月の授業から活用しています。加賀ソルネットにキッティングをしてもらい、その後、学生に対して導入教育を行います。導入教育では、簡単なメールを書く練習や、Google MeetやMoodleという大学独自のLMSの使い方を学びます。授業での使用方法ですが、 私自身もプログラミングの授業でVisual Studio Codeを早々に使いますし、UnityやPhotoshop、Illustratorを使用している教員もいますね。
そういう意味では入学し、勉強が始まったら欠かせないツールになっていると思います。入学当初は使用方法が分からず躓いた学生も在学4年間使用することで、Macを使用するスキルが相当上がって卒業していきますね。就職でウェブデザイン系に進む学生は、入社した会社でも大きな武器になるのではないでしょうか。

授業で使うのに必要なスペックは?

学生に使わせる立場から言うとSSDの容量を重要視しています。あまりにも容量が小さいと授業に支障があるので価格とのバランスを見ながら機種の選定をしています。一方で高スペックの製品を欲しがる学生もいることから、自分で購入したMacを持ち込んでもらい、大学での教育活動に支障がないよう加賀ソルネットにキッティング以降を任せる取り組みも始めています。実際に持ち込みをする学生も一定数いるように感じます。

教育活動を通じた学生への想いはどのようなものでしょうか?

(魚井宏高教授)
色々な人々に出会い、色々な環境に触れることが勉強であると思います。世の中に出た時に大学で学んだことを存分に活かしてほしいと考えます。

(東広報課長)
どの学部を選択したとしてもパソコンを最低限使える状態になることを大学として目指しています。キャンパスでは、学生が場所を見つけて授業を受けたり、レポートを書いたりと実際にパソコンを使用している様子を見かけます。またオンライン上で就職相談を受け付けるなどパソコンは大学生活に欠かせないツールになったと感じます。

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カスタマイズしてほしいなど要望に柔軟に対応してくれる点に満足

加賀ソルネットとの付き合いは?

導入当初は他の業者さんに任せていましたが、本学科として大事にしている導入教育への準備やキッティング対応など様々な条件を比較した上で加賀ソルネットに任せることになりました。トータルでもう10年以上の付き合いになりますね。

加賀ソルネットを選定し満足していることと期待することとは?

(魚井宏高教授)
一言で言うと、きめ細やかさであると思います。キッティングでこのようにカスタマイズしてほしいなどと言う要望に柔軟に対応してくれる点に満足をしています。また、持ち込みでMacを持ってくる学生に対しても、スケジュール面に融通を利かせてくれる点にも非常に満足しています。キッティングについては年々内容のアップデートをお願いしていますが、それでも細かさが失われずにいることを評価しています。一方で導入教育については使用する映像などで少し現状に合わない箇所があるように思えるので、改良をお願いしたいと思っています。また、加賀ソルネットはAppleだけではなくWindowsの提案もできる企業だと思っているので、MacとWindowsのハイブリッド環境の提案をしてもらったら面白いものになるのではないかと期待をしています。

(沼田哲史准教授)
コロナの時期に個々の自宅に商品を配送してもらえたこと、導入教育の映像の配信も含めて細かくサポートしていただいたのがすごく印象的でした。今後も思いがけない事態がある可能性もありますが、そういった緊急事態にも手厚いサポートをしていただけるのではないかと期待しております。毎年Appleがセキュリティを上げる分、できることが減っていく中で、最大限できることを加賀ソルネットの技術の方に対応いただいていることも満足しているポイントです。色々な教育機関をサポートしている中で得た知見を共有していただけていると感じ、安心を感じる要素になっています。導入教育において、内容を一部改良した方が良いと感じる部分もありますが、導入教育担当チームでできることを確認しながら進めていく、今のスタイルが丁寧なサポートにつながっているのかなと思います。このようなアドホックなやり取りをする体制が続けられればいいなと個人的に考えています。

最後に

4月の授業からMacを使用できるよう入学前から連携をとって導入準備を進めさせていただいている。魚井教授・沼田准教授よりキッティングのスムーズさや丁寧さに評価をいただけたことは、加賀ソルネットならではの細やかな技術サポートが評価された証であり、社員一同大変励みになった。今後も学生の教育活動がより良いものとなるようしっかりとサポートをしていきたい。

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